「バァークッ!!」
 懸命に叫ぶが時すでに遅し、タンデム艇は波にもまれ、真っ白なさらしに舟が呑まれてしまった。新谷さんが2人の巻かれた場所に急行すると、2人を確認したらしく陸に上がれと指示を出していた。
 「ツイテコイッ!!」
 その指示に従い、残ったカヤックは新谷さんの後についていく。だが、隊はかなり広がってしまっていてかなり後方にもカヤックが浮いていた。新谷さんは彼らの様子を見るために戻り、僕に陸に上がるように指示をした。
 周りにはHさん夫婦のタンデムにFさん夫婦、杉さん、H田君のタンデムにナオさん達のタンデム、K地さんのシングルが見えた。杉さんと彼らを引きつれ上陸地を探す。
 すでに念仏岩は越え、滝ノ下は見えた。念仏岩で沈した彼らのことも考え、このあたりに上陸するのが無難だとは思ったが、前回僕らがキャンプした滝ノ下は波が直接ゴロタ浜にぶつかり、とてもじゃないが無事に上陸できるとは思えない。一箇所だけ、沖縄のリーフのように沖合いに浅場があり、そこで波が砕けて浜にはそれほど大きな波がぶつかっていない場所を見つけた。いい具合に基質もゴロタでなく砂利だ!
 「僕が上陸したら、合図の後、同じ場所に上陸してください!!」
 そう指示を出すと僕は波のセット数を数え、最も弱い時を見計らってカヤックを進めた。
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写真で見る知床半島:後編

9月5日。知床自然村海浜キャンプ場に参加者が集まる。嵐の前の静けさ・・・ 自己紹介的な焚き火。皆さんこれからどうなるかワクワクもんです! 出発。10q続く断崖絶壁の下は大きなうねりができて「波の華」も浮いていた・・・! とにかく漕ぐベーシ!!
最初の休憩。すでにゲロリーズは誕生していたが、周りはニコやか。まだまだ余裕 今回はカムイワッカノ滝を見ることができた。合掌して先を進む 山がない海岸線にでた。ここが悪名高いルシャである

写真右:Hさん夫婦。イイ写真じゃないですか〜
ルシャを越え、そろそろ目的地の蛸岩が迫ってきた 日も暮れそうだ。皆の体力も初日からかなり削られてきた 蛸岩でのビバーク。この時はまだここで停滞するものだと思っていた 翌日、場所を移動した。我々のチーム名にもなったレタラワタラに着岸。到着直後の写真
これはどっからどう見ても熊の食べかすだよな・・・? この場所はまだ風が吹き込んでこなく、比較的まだ穏やかだった。 午後から雨が降ってきた。雨が降る中、焚き火は消えず、そしてありがたい存在。 台風通過後。天から光が差し込むとは、まさにこの事だ。
温帯低気圧が通っただけに、気温はあったかかった。 ここぞとばかりにテントの中身を干しにかかる。ナオさんはテントのポールを直している 天気図からすると、僕達の目の前が台風のはずだった。と、言う事はあの青い場所が目か? そうこうしているうちに、再びやばそうな雲が押し寄せてきた!風が吹き雨も降った
午後から海は怒涛のように荒れ出した。

写真左:波打ち際でさばいたマスを洗う新谷さん。正直危ないから良い子は真似しちゃダメ!
荒れていく海を呆然と眺めるTEAMレタラワタラの皆さん。大自然の脅威を見学していくとする マスも油断すると波で打ち上げられる。ここぞとばかりに拾ってイクラを頂戴!
順を追ってみると海がどんどん荒れてくるのが写真からわかりませんか?もうこの時はすごかったです 昨日上陸したのが嘘のように海岸線は白になってしまいました。

写真右2枚:激荒れの海に沈む夕日
朝食はこのスープのみ。新谷さんが作ったロシア風。酸味があるさっぱりスープ 身は燻製にするのであまった内蔵と頭を焼いて喰う。アザラシはここしか食べないのだよ? S田さんが浴槽を作り、知床温泉を開業した。最初の客は新谷さん。 代わる代わるにシャワーを浴びる皆さん。僕は端の方で遠慮してました・・・。後で水を浴びたけど
突如、ゴロタ浜にできたストーンヘッジ。この意外な風景が奇妙でよろしい 廃屋となった番屋から温泉を覗く。 明日はここを出て岬を回ると決断し、ちょっと贅沢な晩飯とする

写真右:ロース肉をビンで叩いて柔らかくする
熾き火できつね色になるまで焼きます。焼きながら美味そうでした!! この日の夕飯の一部。 岬にアタックをかける。海賊湾沖 ポロモイ沖。うねりは初日よりないので船酔いには皆ならなくてよかった
ものすごいイベントを乗り越え、無事に?滝ノ下に到着。結局今日もここでビバークする カヤックを修理する。強い波によってサーフゾーンではラダーが壊れやすい。 キムチソーゼージマスの粗入りラーメン。何でもありのバーリトゥードゥラーメンです 浜にいる尋常じゃない数のヨコエビの類。これはさすがにキモい…
早朝3時起床、5時前には出発したい。 国後から昇る朝日。最高に綺麗だった… 昨夜のヨコエビが寄って火に入る夏のエビ状態でした。それにしてもオゾマシイ数!
写真右:そろそろ出発です。女滝の水量はさすがに豊でした。
どうですか、この海岸線の見事さ!ここの海岸線は本当にやばい!

写真右:昨日見事沈をしたお2人も元気でよかった!この海を見てください!
船泊にある通称カヤックじいさん。カヤックを漕いでいる爺さんに見えませんか? 海岸線ぞいに流れてきた雲が岬にあたって溜まる。そして上に流れる。ダイナミックだぜ!
さて、今回もいよいよ終わりが近づいてきました。 色々あったけど、終わりよければ全て良し!最終日にして極上の海を漕げました この岬を越えれば相泊です。知床半島、何とか一周完遂! 皆で記念写真!俺が入ってない!
相泊川にはカラフトマスがこれでもかと溯上してました。ここで写真撮れば良かったじゃん… 番屋北浜のうらで。五右衛門風呂に入って携帯で話す新谷さんと石田さん 漁師だと思われる人が勝手に番屋の前に置いていったイバラガニ。やや深場にいるハナサキガニらしい。メッチャ美味い! 残った4人で今回の知床を振り返る。いやー平らな所で寝れるってすばらしいね
番屋を去るライダー2人。のちに羅臼のキャンプ場でサンマを奢ってもらった。ありがとう、ナオさん、H山さん! 知床で使用されていた天気図。今回のツアーでいっぱいになってしまった。荒れている時に描く為、全てひどい気圧配置だった

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